機械設計、電気設計、評価、生産技術。ハード側で経験を積んだ人が組込みソフトへ移るとき、志望動機で必ず問われることがあります。「なぜハードからソフトへ移るのですか」です。

この記事のゴール

  • ハード側の経歴を「捨てる」ではなく「接続する」形で、志望動機を1通書き切る
  • 「なぜハードからソフトへ」に、前職を否定せずに答える
  • 職種別の例文5本を、自分の年数と担当に置き換えて使う

応募 50書類通過 12面接 6内定 3在職中に3〜4ヶ月


だいき
現役の車載組込みソフトエンジニア
工学部の機械学科を出て、新卒で自動車部品メーカーに機械系の職種として入社。20代後半で、プログラミングほぼ未経験のまま車載組込みソフトへ転職しました。この記事で扱う「ハードからソフトへ」を、自分でやった側です。

「なぜハードからソフトへ」が必ず問われる理由

見られているのは技術力ではなく、転職理由の納得感。逃げてきたのか、意思を持って選んだのか。

私も面接のたびに聞かれました。異業種転職では避けて通れない質問だと思ってください。

やっかいなのは、答え方を間違えると前職の否定になってしまう点です。「機械の仕事に将来性を感じなかった」「ソフトのほうが年収が高いから」と書くと、面接官には「うちでも同じ理由で辞めるのでは」と読まれます。

安全なのは、前職を肯定したまま、その延長として組込みを選ぶ筋を作ることです。やめる話ではなく、続けるために足りない側を取りにいく話にする。私は「思いつきで転職したわけではない」と伝わるように、転職理由の納得感を作り込んで面接に臨みました。

私が実際に書いた転換の理由【体験談】

実際に使っていた筋を出します。企業名などを外して骨子を再構成したものです。

私が書いた「なぜソフトへ」の部分
もともと「ものづくり」が好きで、大学では機械工学を学び、新卒で自動車部品メーカーに入社しました。ただ、EV化やIoT化が進むなかで、これからのものづくりでは電動化とIT、両方の知識を持ったエンジニアが求められると考えるようになりました。ものづくりのエンジニアとして生き残るために、私自身がその両方を手に入れたい。機械の知識を活かしながらソフトに踏み込める組込みエンジニアが、その答えだと考えて志望しました。

この筋のポイントは、機械をやめる話になっていないことです。「ものづくりを続けるために、足りない側を取りにいく」という形にしてあります。だから前職の否定にならず、志望の一貫性も崩れません。

面接ではここに一言添えていました。車載も最近はソフトウェアファーストで開発している、という業界側の事実です。自分の都合だけでなく、業界の動きと自分の判断が同じ方向を向いていると示せます。

志望動機全体をどの順番で組むかは、組込みエンジニアの志望動機の作り方にまとめています。


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組込みエンジニアの志望動機の作り方|未経験転職で使った例文つき

ハードからソフトへ移る理由は、この4つから選ぶ

志望理由は自分でひねり出さない。通っている型は4つしかないので、経歴に合うものを1つ選ぶ。

私の筋は、使える理由のうちの1つでしかありません。機械・電気系の転職で実際に通っている志望理由は、大きく4つに整理できます。

  1. 製品の動きを決めているのはソフト。そのソフトを作りたいハードは仕上げたのに、性能や使い勝手が制御側で決まる場面を見てきた人
  2. 製品開発そのものに腰を据えたい評価・生産技術・保全など、開発の外側から製品に関わってきた人
  3. 製品の性能・安全性・環境性能に、もっと広い範囲で関わりたい担当部位が決まっていて、製品全体の性能に手が届かなかった人
  4. ものづくりの現場で働き続けたいいまの職場がものづくりから離れつつある人、間接部門に移った人
「〜できるようになりたい」で書かない
4つとも、何を作るか・何に貢献するかで書かれている点に注目してください。「制御を自分で書けるようになりたい」「スキルを伸ばしたい」は自分本位に読まれます。会社が得るものが書かれていないからです。

同じことを言うなら「製品の動きを決めるソフトを作りたい」に置き換えてください。主語が自分の成長から製品に移るだけで、志望動機として成立します。

ハードの経験を、組込みで使える力に翻訳する

前職の仕事内容をそのまま書かない。「組込みのどの場面で使えるか」まで自分で書いて、読み手に翻訳させない。

ここがハード出身者にとって一番大事な部分です。前職の仕事内容をそのまま書くのではなく、組込みの現場で使える力として言い換えます。私が職務経歴書と志望動機で使った翻訳は3つでした。

翻訳する力 組込みのどこで使うか
不具合を解く力 故障したら何に影響するか、原因をどう追うか。対象がハードからソフトに変わってもそのまま使えます。入社後の不具合対応で一番役に立ちました
段取りと進行の力 組込みは1つの製品に数十人から数百人が関わります。人をまとめて動かせる人は重宝されます。私は数名の業務管理と教育をした経験を面接で話し、かなり好評でした
モノそのものの理解 強度、耐久性、商品性といったハード側の知識があると、仕様の意図が読めます。機械工学の知識はソフトへ移っても無駄になりませんでした

「実績→評価→任命」の順で書くと、話がつながる

翻訳を書くときの並べ方にもコツがあります。私は職務経歴書を実績→評価→任命の流れで書きました。

不具合解析を数多くこなした。その結果、製品の仕様を把握する力がついた。その力を評価されて、新規製品の開発に任命された。この3段で書くと、自分で「頑張りました」と言わなくても、会社からどう評価された人なのかが伝わります。数字も添えました。担当した不具合解析は8件すべて完了、主力製品の新機種開発は2機種、新規製品では試験項目と試験方法の確立を担当。本来は主任クラスが担当する要件定義を、入社3年目から任されていたことも書いています。

そのうえで、組込みへの接続を1文で明示しました。「コスト、安全、仕様、品質の観点で活かせる」「ハード面の強度、商品性、耐久性については3年半の開発経験がある」という形です。読み手に翻訳作業をさせないのが大事だと思っています。

職種別の言い換え早見表

ハード側といっても職種で持ち物が違います。 自分に近いところを見てください。次の章の例文も、この分類で用意しています。

前職 組込みで使える力として書けること
機械設計 仕様から形に落とす経験。コスト・重量・強度の制約の中で成立させる考え方は、限られたメモリと処理能力で作る組込みと同じ発想です
評価・品質 試験項目を自分で設計した経験。組込みでもテスト設計と不具合解析は業務の大きな割合を占めます。ここは直接つながります
生産技術 設備を動かす条件を詰めた経験。センサーやアクチュエータを扱った経験があるなら、そのまま制御の話に接続できます
電気・回路設計 回路が読めること自体が強みです。組込みはマイコンと回路で動く製品を扱うので、ハードの仕様書を読める人は立ち上がりが速い

どの職種でも共通して書けるのは製品を世に出したことがあるという事実です。量産に乗せる大変さ、市場に出た後の責任。ここを知っている人は、まったくの異業種から来る人とは前提が違います。志望動機の中で一度触れておいてください。

例文集(職種別3パターン・新卒・添削)

自分の職種に近い1本を選び、②③④だけを自分の年数と担当に置き換える。①と⑤はほぼそのまま使える。

ここからが本題です。自分の職種に近いものを選んで、名詞と年数を入れ替えてください。いずれも私が実際に出した文章そのものではなく、職種ごとに組み直した作例です。型はどれも同じ5要素で、④は「なぜこの業界か(④-a)」と「なぜこの会社か(④-b)」の2段になっています。

パターン1:機械設計から

作例 1機械設計5年から組込みへ(理由1を使う)

① 結論
図面で決めた形を実際に動かしているソフトを作りたいと考え、組込みエンジニアを志望しました。
② 背景
前職では機械設計を5年担当し、コストと強度の制約の中で仕様を成立させてきました。近年は担当製品でも性能を決めているのが制御側になり、図面だけでは製品の完成度に届かないと感じる場面が増えています。動きを決めているソフトの側を自分が作りたいと考え、転職前にC言語の基礎を学び、マイコンでセンサーの値から機器を動かす装置を1つ作りました。
③ 接続
限られた条件の中で成立させるという考え方は、メモリや処理速度に制約のある組込みでも同じだと考えています。図面の意図を読む力も、仕様書を読むときにそのまま使えるはずです。
④-a 業界
◯◯の分野は、機構とソフトの両方で性能が決まる領域だと理解しており、ハードが分かる強みを活かせると考えています。
④-b 企業
貴社の◇◇は、前職で構造を検討する際に比較対象として何度も調べた製品です。求人票にある△△の工程は、その動きを決める部分だと理解しています。
⑤ 入社後
入社後はまずC言語とマイコンを覚え、担当機能のソフトを一人で書けるようになることを目標にしています。

置き換えるのは②③④。②で「図面だけでは届かない」と書けるかどうかで読まれ方が変わります。設計をやりきったうえで足りない部分を取りにいく、という順にすると前職の否定になりません。

パターン2:評価・品質から

作例 2評価・品質4年から組込みへ(理由2を使う)

① 結論
不具合を見つける側から、不具合が起きないものを作る側へ回りたいと考え、組込みエンジニアを志望しました。
② 背景
前職では製品の評価と不具合解析を4年担当し、試験項目の設計から報告までを一貫して行ってきました。原因を追ううちに、製品の挙動を決めているのが制御側の作り込みだと分かり、開発の外側から確認する立場ではなく、作る側で製品開発に関わりたいと考えるようになりました。転職前にC言語の基礎を学び、マイコンで小さな装置を1つ作っています。
③ 接続
故障したときに影響範囲を見て原因を追う考え方は、対象がハードからソフトへ変わっても使えると考えています。試験項目を自分で設計してきた経験も、組込みのテスト設計で活かせるはずです。
④-a 業界
◯◯の分野は、市場で不具合が出たときの影響が大きく、作る段階の検証に価値がある領域だと理解しています。
④-b 企業
貴社はその分野の製品を自社で開発されており、求人票にある△△の工程は、品質を左右する部分だと理解しています。
⑤ 入社後
入社後はまずC言語と担当製品の理解に集中し、担当機能のソフトを一人で書けるようになることを目標にしています。

評価・品質の出身は、組込みとの距離が一番近い職種です。テスト設計と不具合解析は組込みでも業務の大きな割合を占めるので、そこは言い換えずにそのまま書いて構いません。

パターン3:生産技術・電気設計から

作例 3生産技術4年から組込みへ(理由4を使う)

① 結論
設備を動かす側から、動きを決めるソフトを作る側に回りたいと考え、組込みエンジニアを志望しました。
② 背景
前職では生産技術として搬送設備の立ち上げを4年担当し、センサーの取り付け位置や動作条件を詰める作業を続けてきました。設備が止まる原因の多くが、想定していなかった条件への対応不足だと分かってきたころから、動作を決めているプログラムの側を自分で作りたいと考えるようになりました。転職前にC言語の基礎を学び、マイコンで小さな装置を1つ作っています。
③ 接続
センサーの値をどう扱えば意図した動きになるかを現場で詰めてきた経験は、制御のロジックを組む場面でそのまま使えると考えています。回路図を読めることも、ハードの仕様を理解するうえで強みになるはずです。
④-a 業界
◯◯の分野は、現場の条件に合わせた作り込みが製品の使い勝手を決める領域だと理解しており、そこに関わりたいと考えています。
④-b 企業
貴社はその分野の装置を手がけられており、求人票にある△△の工程は、私が現場で最も多く不具合を見てきた部分に近い領域です。
⑤ 入社後
入社後はまずC言語とマイコンを覚え、担当機能のソフトを一人で書けるようになることを目標にしています。

生産技術と電気設計は、センサーやアクチュエータを実際に触ってきたのが強みです。②と③でその具体を出すと、制御の話に自然につながります。

パターン4:機電系の学生(新卒)

中途の3本は前職が前提なので、学生向けの形も出します。

作例 4機電系の学生が組込みの求人へ応募する場合

① 結論
機械と電気の知識を持ったまま、製品を動かすソフトを作りたいと考え、組込みエンジニアを志望しました。
② 背景
機械工学科で制御工学と電子回路を学び、研究室では測定装置を組んでデータを取る作業を続けてきました。装置の動きを決めているのがマイコン側のプログラムだと分かってから、自分がその部分を作りたいと考えるようになりました。講義で触れたC言語を学び直し、マイコンでセンサーの値から動きを変えるプログラムを自作しています。
③ 接続
研究で測定系の不具合を切り分けてきた経験は、不具合の解析が多くを占める組込みの開発でも活かせると考えています。
④-a 業界
機械と電気の知識をそのまま使える分野で働きたいと考え、◯◯の領域を志望しています。
④-b 企業
貴社はその領域の製品を自社で開発されており、募集要項にある△△の工程に関わりたいと考えました。
⑤ 入社後
入社後はまずC言語とマイコンを覚え、担当する機能のソフトを一人で書けるようになることを目標にしています。将来はハードとソフトの両方が分かるエンジニアを目指します。

②には学科と研究テーマ、組込みに関心を持った出来事を入れてください。③は研究で困って解決した話を1つ書けば足ります。

パターン5:ありがちな1通を添削してみる

ハード出身の方が最初に書きがちな文章を直します。持っている材料を出し切るだけで変わります。

添削前(よくある1通)
機械設計を5年経験しましたが、今後はソフトウェアの知識がないと生き残れないと感じ、組込みエンジニアを志望しました。ハードの知識が活かせると考えています。未経験ですが、一日も早く戦力になれるよう努力いたします。

問題は2つあります。「生き残れない」が前職の否定に読めること、そして「ハードの知識が活かせる」の中身が空で、翻訳を読み手に投げていることです。同じ人が同じ経歴で書き直すと、こうなります。

添削後書き直した1通

① 結論
図面で決めた形を実際に動かしているソフトを作りたいと考え、組込みエンジニアを志望しました。
② 背景
機械設計として5年間、コストと強度の制約の中で仕様を成立させてきました。近年は担当製品でも性能を決めているのが制御側になり、動きを決めるソフトの側を自分が作りたいと考えるようになりました。転職前にC言語の基礎を学び、マイコンで小さな装置を1つ作っています。
③ 接続
限られた条件の中で成立させるという考え方は、メモリや処理速度に制約のある組込みでも同じだと考えています。
④-b 企業
貴社の◇◇は、前職で構造を検討する際に比較対象として調べた製品です。求人票にある△△の工程に関わりたいと考えました。
⑤ 入社後
入社後はまずC言語とマイコンを覚え、担当機能のソフトを一人で書けるようになることを目標にしています。
何を足したか
足したのは熱意ではなく情報です。前職の年数と担当(機械設計5年・コストと強度の制約)、気づいたきっかけ(性能を決めているのが制御側になった)、自分で終わらせたこと(C言語と装置1つ)、応募先の製品名と担当工程、入社後の第一歩。

そして「生き残れないから」を「動きを決めるソフトを作りたい」に変えると、前職の否定が消えます。危機感ではなく、作りたいもので書く。ここが一番大きい違いです。

ハード出身がやりがちなNGと直し方

落ちるのは内容が悪いからではなく、前職の否定に読めるか、翻訳を読み手に投げているかのどちらか。
やりがちな書き方 どう読まれるか 足すもの
制御を自分で書けるようになりたいです 自分の成長の話で終わっている。会社が得るものが書かれていない 何を作りたいのかへの言い換え(4つの理由
ソフトのほうが将来性があると思ったので 前職の否定。同じ理由でうちも辞めると読まれる 続けるために足りない側を取りにいくという筋
機械では自分の市場価値が上がらないと感じた 自分の得だけの話で、会社側の得が書かれていない その力で何に貢献するか
ハードの知識が活かせると思いました どう活かすのかが無い。翻訳を読み手に投げている 組込みのどの場面で使うかの1文
前職では設計を10年やってきました(前職の説明が長い) 経歴書と同じ内容の繰り返し。志望動機の欄で読む必要がない 組込みへの接続。前職の説明は2〜3文まで

新卒の就活で使うときの読み替え

ここまでは中途、つまり社会人の転職を前提に書いてきました。機電系の就活生も同じ型で書けます。文章の形はパターン4を見てください。読み替えは2つです。

1つ目は②③の材料です。前職がないので、学科で学んだ内容と研究テーマ、それに作ったものから取ります。制御工学、電子回路、材料、力学、そして研究で扱った装置や測定。これらは組込みと近い領域なので、翻訳の作業はむしろ中途より簡単です。「なぜハードからソフトへ」も、「なぜ機械学科からソフトへ」に置き換えれば同じ筋で書けます。

2つ目は、この記事の前提そのものです。中途の未経験はメーカーの書類が通りにくいと言われますが、新卒採用は未経験を育てる前提なので、機電系の学生ならメーカー系は十分に狙えます。むしろ本命に置いていい応募先です。

私は中途で組込みへ移ったので、組込みの新卒就活を経験したわけではありません。ここは事実として言えることだけ書いています。

大学で学んだ理系科目も、②③の材料になる

中途の方も、前職の話だけで埋めようとしなくて構いません。学生時代に触れた理系科目は、そのまま志望動機の材料になります。私が書いたのは、制御工学、電子回路、基礎的な数学、C言語の授業です。専攻が組込みそのものでなくても、「本当のゼロからのスタートではない」と示せます。

もう1つ、応募できる求人の幅にも触れておきます。組込みの求人には、必須要件に「大学・大学院で理系学部・学科で学ばれた方」と書かれているものがあります。私がdodaで組込みの求人を見た体感では、学部を指定しているのはメーカーで全体の1〜2割程度、SIerやSESはほぼ指定なしでした。数は多くありませんが、理系であればこの求人にも出せます。

面接では志望動機の続きを聞かれる【失敗談】

書いた志望動機は、面接でそのまま掘られます。私が聞かれたのは「なぜ組込みエンジニアになりたいのか」「なぜ機械系からソフトへ移るのか」「C言語はどこまでやったか」「実際に何か作ったことはあるか」。書類に書いた内容の答え合わせでした。

うまくいかなかった話も書いておきます。

正直に答えて落ちた面接
経験者と未経験者を同じ枠で募集している求人に応募したとき、「あなたが経験者に勝てる要素は何ですか」と聞かれて詰まりました。内心「勝てるわけないじゃん」と思ったし、実際に「技術では経験者の方には勝てません」と正直に答えて、その会社は落ちました。

いま思えば、この質問は技術力の比較ではなく「未経験なりの戦い方を自覚しているか」を見ていたのだと思います。ハード出身なら、ここで出すべき答えは持っています。前職で製品を世に出した経験、不具合を解いた経験、人をまとめた経験。志望動機の③(接続)を厚く作っておくと、この質問の答えがそこから出てきます


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よくある質問(FAQ)

プログラミング経験がなくても書類は通りますか?

通ります。私も転職を決めた時点ではほぼ未経験でした。ただし「学習を始めている事実」は書いたほうがいいです。私はC言語の基礎を書籍とUdemyで2週間、その後1ヶ月でArduinoを使って装置を1つ作りました。この程度でも、面接で話せる材料としては十分に機能します。

30代でも機械系からの転職はできますか?

年齢で線を引くつもりはありませんが、未経験枠は若いほうが有利なのは事実です。そのぶんハード側の実績が濃くなっているはずなので、翻訳部分と「製品を世に出した経験」を厚く書いてください。私は20代後半で動きました。

結局、ゼロから覚え直すことも多いのでは?

多いです。私が苦労したのはメモリのアドレスの概念、マイコン機能の量、車載特有のCANやダイアグでした。ここは入社後に一つずつ潰すしかありません。志望動機の⑤にこの辺りを具体的に書いておくと、仕事の中身を分かっている人だと伝わります。

資格は取ってから応募すべきですか?

そろえてから応募する必要はありません。私が持っている応用情報技術者やC言語プログラミング能力認定試験1級は、入社後の業務で役に立った資格で、転職前にそろえたものではありません。

まとめ

ハード側から組込みの志望動機を書くときの要点です。

  • 「なぜハードからソフトへ」に、前職を否定しない形で答える
  • 志望理由は4つから選ぶ(動きを決めるソフトを作りたい、製品開発に腰を据えたい、製品全体の性能に関わりたい、ものづくりを続けたい)
  • 「〜できるようになりたい」で書かない。何を作るか・何に貢献するかで書く
  • やめる話ではなく、ものづくりを続けるために足りない側を取りにいく筋にする
  • 前職の経験は「実績→評価→任命」の順で書き、組込みで使える力へ翻訳する
  • 翻訳は読み手に任せず、組込みのどの場面で使うかまで自分で書く
  • 職種(設計・評価・生産技術・電気)で出す材料を変える
  • ④は業界(④-a)と企業(④-b)の2段で書く
  • 入社後は「担当機能のソフトを一人で書けるように」を軸に置く

転職して数年たったいま思うのは、機械の4年間は遠回りではなかったということです。前職で解析をやっていたから、いまの不具合解析が得意領域になりました。あなたの経歴にも必ず接続点があります。それを見つけて言葉にする作業が、そのまま志望動機になります。


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